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肺がん治療症例

体力を維持することで症状が安定した肺がんの女性(63歳)

この患者さんは6年前に肺がんのステージ1Aの段階で手術を行ったものの、その後再発し、2回再手術を受けています。

手術後は分子標的薬イレッサを毎日服用しましたが、副作用が強かったため服用を週に3回にし、体質改善をはかる方向で治療をすすめました。現在はほぼ再発のおそれがなく、安定しています。

イレッサは、効く場合と効かない場合がありますが、女性の腺がんでたばこを吸っていない場合には効果が期待できます。この患者さんには期待できたので服用を決めました。ただ、イレッサの副作用として知られる間質性肺炎を避けるため、毎日服用せず1日置きに飲むことにしました。

通常イレッサは1、2年で効かなくなるのですが、この患者さんの場合は服用をはじめて4年経ってもいまだに効いています。これは、効果が期待できる最低限の量を服用しているということに加え、体力を落とさないよう心がけているためだといえるでしょう。

血液を調べてみると、好中球の数が2705個でリンパ球数が2268個、好中球とリンパ球の比率が1.2、炎症の指標となるCRP値は0.06と、ほぼ安全なパターンを示しています。これは、免疫力や抗酸化力など体力が向上したことによってがんがおとなしくなっているということを示す典型的な数字です。

また血液中の悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率は1.1(悪玉81、善玉75)となっており、非常に血管の状態が良好なことが分かります。

現在は、ビタミンを含んだ新鮮な野菜と果物をたくさん食べ、玄米などの自然食を食べるようすすめています。この患者さんの免疫力は非常に向上しましたが、免疫賦活療法などの高額な治療は受けていません。

行った治療法は、免疫力を高めるためのベータグルカンのサプリメントと週3回のイレッサ服用、そして食事指導と雲南イチイの木のお茶だけです。そのようにシンプルな治療によって高いレベルの体力を維持することができるというよい症例でしょう。